湿布にも使用されているスリット加工・フィルム加工

スリット加工された製品はいろいろな場面で使用されているのですが、肩こりや腰痛、筋肉痛になったときに使用する湿布も、実はスリット加工を行ったフィルムを使用しているのです。よく湿布を使用しているという人は、どこの部分に使っているのかすぐ分かると思います。

湿布というのは痛い場所に貼り付けて使用するので、肌に付着するように製造されています。しかし、保管しているときに貼り付いてしまうと商品になりませんので、普段は貼り付かないようにフィルムで保護されているのです。この湿布が周りに貼り付かないよう保護している部分に使用するフィルムもスリット加工を行った製品なのです。

シップに使用されるフィルムはザラザラになっていることはわかるでしょう。このザラザラにする加工も行われています。最初にスリット加工をして一定のサイズに切断し、さらに追加の加工を施しているのです。普段は剥がして捨ててしまうだけのフィルムですが、実は製造するのにかなりの手間がかけられているのです。

プラズマ処理

スリット加工を行った後は、表面が少し汚れてしまう場合もあります。このような状態でも納品できる品物はあるのですが、多くの場合には品質を保持するために、ほんの僅かな汚れもダメだという場合があります。このようなときにはスリット加工を行った後に、洗浄をしてから納品しなければいけなくなります。

他にも表面にほんの僅かな突起を付けて、密着度を高めてほしいという依頼を受けることがあります。しかし、突起が大きすぎると逆に密着度が少なくなるので、ほんの僅かな突起でなければいけないこともあるのです。このような加工も現在では可能になっていて、プラズマ処理を行うことで、表面の洗浄やナノレベルでの突起を付けることが可能になります。

スリット加工後にプラズマ処理が行えるようになってからは、かなり品質が上がりましたし、多様化もしてきました。しかもいろいろな素材にプラズマ処理を施すことができるので、スリット加工を行っている会社では、どんどんプラズマ処理を行う機械が導入されています。

ローレット加工

スリット加工をする材料がたくさんあるように、加工方法もたくさん存在しています。フィルム材や金属箔を一定の長さと幅にカットする方法をスリット加工と言いますが、スリット加工した材料に対して、さらに加工を施して出荷するような加工方法もたくさんあります。

その中の1つがローレット加工なのですが、ローレット加工とは表面に凹凸を付けることです。凹凸にも複数の種類が存在していますが、基本的には斜めに凹凸を入れる場合、綾目に入れる場合、平目に入れる場合の3種類が一般的でしょう。フィルム材には使用できない加工なので、金属箔やポリエステル、アクリルなど特定の素材に限って使用します。

一般的にはローレット加工と呼びますが、ナーリング加工と呼ぶこともあります。スリット加工を行うような薄い素材だけではなく、一般的な金属加工を行う業者でもよく用いられ、主に滑り止めの役割を果たすために加工をします。かなり難しい加工方法なので、技術がある程度ないとできません。

包装フィルムの加工

スリット加工を行う材料の多くはフィルム材になっていますが、フィルム加工を行った物の中には、包装素材として利用している物もあります。包装素材というのは、食品や日用品、機械部品など、さまざまな商品を包装し、品質の維持や傷防止、汚れを防ぐためなどに使用されています。

中でも食品を包装する場合には、衛生面がとても重要になるので、スリット加工を行う場合にも、クリーンルームという無菌室で作業を行うことが多くなっています。食品の場合には包装というよりも、食品そのものを梱包するために使用することもあります。冷凍食品やレトルト食品、スナック菓子などは袋に入っていますが、この袋もスリット加工をしたフィルム素材です。

包装素材にはルミラーやトレファン、バリアロックスやCFフィルムなど、数多くの種類が存在しています。加工方法は基本的に一緒ですが、フィルム素材によってはスリット加工が難しくなる場合もあります。寸法によっても難しさは変わるので、熟練の技術が必要になることも珍しくはありません。

樫の木製作所のサイト(http://www.oak-tree.co.jp/)がスリット加工やフィルム加工では有名です。

スリット加工に使用する材料

スリット加工を行うことができる材料は、フィルム材や金属箔が一般的ですが、フィルム材や金属箔にもいろいろな種類があります。
他にも特殊な素材が存在していますし、プラスチック素材の薄い物をスリット加工することもあります。そこでスリット加工がよく行われている材料を見てみましょう。

一般的にスリット加工が行われているフィルム素材と言えば、PETやポリイミドが知られています。それに対して金属箔の場合には、アルミニウムが最も多いと言えるでしょう。しかし、金属箔の種類は非常に多く、フィルム材に比べて多くの材料でスリット加工が行われています。

アルミニウム以外には、銅やニッケル、チタンやアモルファス合金などがあります。使用用途に応じていろいろな材料を使ってスリット加工が行われているのです。スリット加工は材料によって簡単に加工できる場合と、加工するのが難しくなる場合もあるので、簡単そうに見えても高度な技術が必要になります。